最後のPPTQ2回
桐生@緑白エルフ 3-2 8位抜け1没
石岡@純正双子 3-3
パッとしない結果で終了。
久しぶりの競技モダンでテンションが上がっていたけど、蓋を開けると答えのない答えを探し続けて苦しむモダンを確認して終わっただけだった。
今回は自分を信じてフェアデッキを使い続けてたけれども、やっぱり全体通してバーン親和等のやりたいことを押し通すデッキの方が勝ちやすかったのかもしれないとPPTQを抜けたデッキを観察しても思う。
その点桐生で使ったエルフを選択するのは悪いことではなかったのかもしれない。
桐生でエルフの苦手なバーンが大量発生していたのを受けて使うのを諦めていたのだが、次に石岡にいったときにはほぼほぼいなかった上にむしろそういうオールイン系が勝ち組になれると言わんばかりの環境だった。
環境が読めない、いや、読んではいけないのではないかという錯覚に陥る流れだった。
だからと言って思考を停止してはいけないのは勿論承知だ。
しかしやはりモダンというフォーマットのメタゲームは混沌とし過ぎており、思考を巡らせれば巡らせるほど泥沼に浸かっていくような感覚を味わう。
そこでどういった答えを見つけられるかが今回の焦点だったのだろう。
今シーズンのモダンがWMCQも以て完全に終了した。
結果を見てみると1人を除けば皆コンボやオールイン。
やはりPPTQの突破情報から持った印象がそのまま反映されていた。
コンボかオールインが板。
どこかの掲示板に何度も書き込まれていたその言葉は正しく真実だった。
それでは今期、なぜこういった結果になってしまったのだろうか?
去年の神戸時点の環境から思い出してみよう。
思えばあのときモダンの絶対的なアーキタイプは4種類しかなかった。
親和にBG、双子、そして殻だ。
当時のPTQの結果を思い出してみても8割方はこの4大アーキタイプのどれかが優勝を掻っ攫っていっていた。
では今期に至るまでどういった出来事があったのか。
まとめると大きく二つである。
・バーンの隆盛
・出産の殻の禁止による殻の消滅
巡航とDigは禁止によりほぼなかった歴史になっているのであえて触れない。
まずはバーンの隆盛である。
神戸で優勝したことにより爆発的に数が増したこのアーキタイプだが、それでもそれはメタの外にいたための勝利であり、その当時はまだ二流デッキの域を出ないものであった。
しかし、タルキール覇王譚の発売でこのアーキタイプは一転して一流デッキへと変貌する。
僧院の速槍の加入である。
速槍が出る前はやはり1ターン目にゴブリンの先達が登場するかが勝率に大きく関わり、どうしてもムラが生じやすかった。
しかし速槍が入ることにより実質的に先達の8枚体制を実現し、ムラを大きく減らすどころか、所謂ぶん回りをかなりの確率で可能にしたのだ。
もはやバーンは無視のできるアーキタイプではなくなってしまったのだ。
次に殻の消滅がもたらした影響はなんなのか。
殻というデッキはコンボを内蔵しないあらゆるアーキタイプに対し、絶対的な力を有していた。
当時からモダンの環境というのはメタが間に合わない悩みはつきものだった。
ただ一つのアーキタイプを除いてはだ。
それが殻である。
なぜかといえばそこには出産の殻と召喚の調べによる対応力の高さが挙がる。
これらはデッキ内からその状況に応じて常に最適なクリーチャーを引き出せる。
しかもそれが少ない枚数でも、だ。
これがなにを意味するかというと、他と比べ少ない枚数であらゆるアーキタイプに対処できることを意味する。
他のアーキタイプはそれぞれ対策カードを引くために無理に同じカードを積み増さなければならないため、どこかで必ず妥協を選択することになる。
しかし、殻にはこの妥協が必要がないのだ。
勿論殻にも苦手なアーキタイプが存在する。だがそれは誤差でしかない。
言ってしまえば殻は環境の二流デッキを全て押しつぶせるパワーがあるとんでもないアーキタイプだったのだ。
これが消滅することにより起こる出来事は殻のデッキパワーが抑えていたあらゆる二流デッキの復権である。
これが今の環境の混沌化を促す大きな要因となる。
さて以上の変化を経て構築にどんな影響があったのか考えてみると
・サイドボードにバーン用のスペースを割かなくてはならなくなった。
無視するとほぼ負けるとんでもアーキタイプと化したバーン。
そのせいでほぼ専用となる親和用のカードの他にほぼ専用となるバーン用のカードをサイドボードに用意しなくてはならなくなった。
・環境のアーキタイプが増加した。
殻が押さえつけていた様々なアーキタイプが同じ土俵にあがってきた。
これにより対応しなければならない範囲が格段に増えながらも、バーンと親和に対する勝ち筋を用意しなければならない→以前にも増し、サイドボードの枠が足りなくなる→メタ読みが重要になる。
このようになる。
しかし現実としてモダンにおけるメタ読みは針に糸を通すようなもので、少し間違うだけでぼろぼろに負けたりしてしまう。
しかもメタ読みがあまりにも困難である。
これを踏まえると今の環境を勝ち抜くのであればこのような条件が浮かび上がってくる。
・ぶん回りのあるもの。
・相手のちょっとした引きの悪さを確実に咎められるもの。
まずぶん回りのあるものというのは具体的にいうとバーンや親和、アミュレットブルーム、そしてトロンなどだ。
全て同じ土俵に立たなければまず返すことのできない動きのできるものである。
バーンの1t先達2t先達速槍や親和の2t目ハンド全展開の頭蓋囲い、アミュレットの2t目タイタン、トロンの3t目カーンなど何れも同じようにぶん回りをしていなければまず返すことができないようなものばかりだ。
これができるということは相手の対策を乗り越え運で勝利をもぎ取ることができる可能性が常に存在していることになる。
つまり所謂上振れだけで多少のメタを気にせずに勝ち進めていけるわけだ。
これはメタ読みの難しい環境で安定した勝率をキープするのに大きな武器となる。
第2の条件も言ってしまえばほぼ同じだ。
別の言い方をすれば相手の温いキープを咎められるデッキともいう。
相手が多少でももたついてるうちに攻め切りやすいものが理想で、そうするとほぼ同じようなアーキタイプが浮かぶ。
以上から今期はコンボかオールインが板の環境だったと考えられるわけだ。
結果論ではあったが、最初からこの混沌とした環境に見切りをつけて自分のやりたいことを押し付けるデッキを選択できていればもしかしたら結果が変わっていたのかもしれない。
桐生@緑白エルフ 3-2 8位抜け1没
石岡@純正双子 3-3
パッとしない結果で終了。
久しぶりの競技モダンでテンションが上がっていたけど、蓋を開けると答えのない答えを探し続けて苦しむモダンを確認して終わっただけだった。
今回は自分を信じてフェアデッキを使い続けてたけれども、やっぱり全体通してバーン親和等のやりたいことを押し通すデッキの方が勝ちやすかったのかもしれないとPPTQを抜けたデッキを観察しても思う。
その点桐生で使ったエルフを選択するのは悪いことではなかったのかもしれない。
桐生でエルフの苦手なバーンが大量発生していたのを受けて使うのを諦めていたのだが、次に石岡にいったときにはほぼほぼいなかった上にむしろそういうオールイン系が勝ち組になれると言わんばかりの環境だった。
環境が読めない、いや、読んではいけないのではないかという錯覚に陥る流れだった。
だからと言って思考を停止してはいけないのは勿論承知だ。
しかしやはりモダンというフォーマットのメタゲームは混沌とし過ぎており、思考を巡らせれば巡らせるほど泥沼に浸かっていくような感覚を味わう。
そこでどういった答えを見つけられるかが今回の焦点だったのだろう。
今シーズンのモダンがWMCQも以て完全に終了した。
結果を見てみると1人を除けば皆コンボやオールイン。
やはりPPTQの突破情報から持った印象がそのまま反映されていた。
コンボかオールインが板。
どこかの掲示板に何度も書き込まれていたその言葉は正しく真実だった。
それでは今期、なぜこういった結果になってしまったのだろうか?
去年の神戸時点の環境から思い出してみよう。
思えばあのときモダンの絶対的なアーキタイプは4種類しかなかった。
親和にBG、双子、そして殻だ。
当時のPTQの結果を思い出してみても8割方はこの4大アーキタイプのどれかが優勝を掻っ攫っていっていた。
では今期に至るまでどういった出来事があったのか。
まとめると大きく二つである。
・バーンの隆盛
・出産の殻の禁止による殻の消滅
巡航とDigは禁止によりほぼなかった歴史になっているのであえて触れない。
まずはバーンの隆盛である。
神戸で優勝したことにより爆発的に数が増したこのアーキタイプだが、それでもそれはメタの外にいたための勝利であり、その当時はまだ二流デッキの域を出ないものであった。
しかし、タルキール覇王譚の発売でこのアーキタイプは一転して一流デッキへと変貌する。
僧院の速槍の加入である。
速槍が出る前はやはり1ターン目にゴブリンの先達が登場するかが勝率に大きく関わり、どうしてもムラが生じやすかった。
しかし速槍が入ることにより実質的に先達の8枚体制を実現し、ムラを大きく減らすどころか、所謂ぶん回りをかなりの確率で可能にしたのだ。
もはやバーンは無視のできるアーキタイプではなくなってしまったのだ。
次に殻の消滅がもたらした影響はなんなのか。
殻というデッキはコンボを内蔵しないあらゆるアーキタイプに対し、絶対的な力を有していた。
当時からモダンの環境というのはメタが間に合わない悩みはつきものだった。
ただ一つのアーキタイプを除いてはだ。
それが殻である。
なぜかといえばそこには出産の殻と召喚の調べによる対応力の高さが挙がる。
これらはデッキ内からその状況に応じて常に最適なクリーチャーを引き出せる。
しかもそれが少ない枚数でも、だ。
これがなにを意味するかというと、他と比べ少ない枚数であらゆるアーキタイプに対処できることを意味する。
他のアーキタイプはそれぞれ対策カードを引くために無理に同じカードを積み増さなければならないため、どこかで必ず妥協を選択することになる。
しかし、殻にはこの妥協が必要がないのだ。
勿論殻にも苦手なアーキタイプが存在する。だがそれは誤差でしかない。
言ってしまえば殻は環境の二流デッキを全て押しつぶせるパワーがあるとんでもないアーキタイプだったのだ。
これが消滅することにより起こる出来事は殻のデッキパワーが抑えていたあらゆる二流デッキの復権である。
これが今の環境の混沌化を促す大きな要因となる。
さて以上の変化を経て構築にどんな影響があったのか考えてみると
・サイドボードにバーン用のスペースを割かなくてはならなくなった。
無視するとほぼ負けるとんでもアーキタイプと化したバーン。
そのせいでほぼ専用となる親和用のカードの他にほぼ専用となるバーン用のカードをサイドボードに用意しなくてはならなくなった。
・環境のアーキタイプが増加した。
殻が押さえつけていた様々なアーキタイプが同じ土俵にあがってきた。
これにより対応しなければならない範囲が格段に増えながらも、バーンと親和に対する勝ち筋を用意しなければならない→以前にも増し、サイドボードの枠が足りなくなる→メタ読みが重要になる。
このようになる。
しかし現実としてモダンにおけるメタ読みは針に糸を通すようなもので、少し間違うだけでぼろぼろに負けたりしてしまう。
しかもメタ読みがあまりにも困難である。
これを踏まえると今の環境を勝ち抜くのであればこのような条件が浮かび上がってくる。
・ぶん回りのあるもの。
・相手のちょっとした引きの悪さを確実に咎められるもの。
まずぶん回りのあるものというのは具体的にいうとバーンや親和、アミュレットブルーム、そしてトロンなどだ。
全て同じ土俵に立たなければまず返すことのできない動きのできるものである。
バーンの1t先達2t先達速槍や親和の2t目ハンド全展開の頭蓋囲い、アミュレットの2t目タイタン、トロンの3t目カーンなど何れも同じようにぶん回りをしていなければまず返すことができないようなものばかりだ。
これができるということは相手の対策を乗り越え運で勝利をもぎ取ることができる可能性が常に存在していることになる。
つまり所謂上振れだけで多少のメタを気にせずに勝ち進めていけるわけだ。
これはメタ読みの難しい環境で安定した勝率をキープするのに大きな武器となる。
第2の条件も言ってしまえばほぼ同じだ。
別の言い方をすれば相手の温いキープを咎められるデッキともいう。
相手が多少でももたついてるうちに攻め切りやすいものが理想で、そうするとほぼ同じようなアーキタイプが浮かぶ。
以上から今期はコンボかオールインが板の環境だったと考えられるわけだ。
結果論ではあったが、最初からこの混沌とした環境に見切りをつけて自分のやりたいことを押し付けるデッキを選択できていればもしかしたら結果が変わっていたのかもしれない。
コメント